「BMW 3シリーズ」 維持と突然の別れ。

BMW 3series(E90) 325i

こんにちは!前回の投稿までお読み下さった方はご存じかと思いますが、「初輸入車」ということでBMWのE90型3シリーズに乗っていました。輸入車と言えば魅力も多いですが、トラブルも気になる方も多いのではないかと思います。私が所有していた中でE90はどんな事象があったのか話していきたいと思います。

維持費

  • ガソリン代・自動車税
  • 任意保険代
  • メンテナンス代
  • トラブル修理

ガソリン代・自動車税

まずはここですね。E90型の325iは前期モデルの場合は排気量が2500ccなので自動車税は45000円、燃料は「ハイオク指定」でタンク容量が60L入ります。燃費が平均で大体「9.5L/km」でしたので満タンで「570km」走れる計算になります。私の住んでいる地域でのハイオク価格は165円/L程度ですので、満タンにした場合、10000円程度掛かることになります。私の場合は主に通勤で片道20kmの往復と休日のドライブでの使用でした。そのため、一か月の走行距離は800kmほどとなりガソリン代は15000円/月となっていました。まあ、燃費面では「可もなく不可もなく」といった感じのクルマになりますね。

任意保険代

これはですね、私の等級が当時13等級ぐらいだったので高めかもしれません。対人対物無制限車両保険が320万円ついて15万円/年くらいでした。車両保険は絶対に入っていた方が良いと思います。後ほどお話ししますが、私は入っていたため救われた経験があります。。もし費用を抑えたいのであれば、「免責金額」を設定すると良いかと思います。

メンテナンス代

主にオイル交換やタイヤ代などになりますね。すべて私の場合ですので、人によって頻度や金額が変わってきますので参考までに。

オイル交換は輸入車お決まりの20000km/回をブレずに守っていました。前車では5000kmスパンで交換していましたが、今回は「説明書にそう書いてあるんだから」ってことで。12000円/回でしたね。

ただ、それだけで済むかと言えばそうでもなかったですね。というのも、このエンジンは「オイルを消費」するんです。なので5000kmに一回程度1Lのオイル補充が必要になります。なので表示が出たら1L缶を買ってきて補充していました。使用していたのはカストロール社の全合成油、「EDGE 0W-40」でした。3000円くらいでしたかね。なので年間走行距離が約10000kmの私は、「車検時に全交換」して「次の車検までは補充」で対応するというのが私のやり方でした。この方法で降りるまでの間、約50000kmを走行していましたが特に影響を及ぼすようなことはなかったです。

続いてタイヤ代になります。私の場合は社外19インチホイールと同時に組んだのがブリジストンのポテンザS001でしたので50000円/本程しました。そしてこのクルマは前後ローテーション不可に加え、タイヤの寿命が短かった。。。1年半程度でスリップサイン出てしまったので交換。でもここは銘柄にこだわらなければ半分以下の費用に抑えられる部分でもあります。当時の私は「安いタイヤではBMWのカッコがつかない」と思ったのでこれを選びました。でも、色々経験して最終的に思ったことは、「コスパが良いものに限る」でした。サーキット走らないのにポテンザ必要ないです。。

トラブル修理

輸入車を乗るうえで切り離せないのが「トラブル」かと思います。国産車と比べてしまうとやはり、「またか!」と思う頻度は高いと思います。なぜなら、「クルマが自身の不調をすべて申告する」からです。例を挙げると「ランプ切れ警告」国産車にはそこまで厳しく監視していませんが、輸入車の場合、抵抗値でモニタリングしているため、球切れが起こるとすぐに「警告音」で知らせてきます。この警告音が心臓に悪いんです。「ポーン!」って音。冬場は外気が-4°以下になれば毎日聞かされます。では以下トラブルです。

ステアリングアングルセンサートラブル

何ぞや?ってなりますよね。この車は、ステアリングの舵角をモニタリングするセンサーがステアリングのボスに組み込まれていて、クルマが今どのような進行をしているのかを判断しているようです。例えば右折時。ウィンカーを出し、ステアリングを右に回した後、中立に戻せば、ウィンカーは自動で消えます。しかし、このセンサーが機能しなくなるとウィンカーは中立に戻しても消えません。ほかには、横滑り防止機能なども機能しなくなります。完全にアナログなクルマになります。メーターパネルの表示では色々脅してきますが、走行には特に支障はありません。消し忘れてウィンカーが出しっぱなしになる以外は。。  E90の前期では対策品が出るほどよくあるトラブルだそうです。交換費用は15000円くらいで、2時間以内に完了していましたね。ディーラーにて。

あと「電気系統命」なので、バッテリー電圧は常に正常を保つ方が良いかと思います。電圧低下の場合、「あれもこれも」と騒ぎ出すので。。

イグニッションコイル失火

これは、経年劣化の要素も大きいかと思います。高速走行中にチェックランプ点灯若干のパワーダウン不快な振動が発生。エンジンを掛けなおして復帰するが、踏み込むと再発するという現象でした。「あ、1気筒死んだな」と思ったのですが、残り5気筒あるので余裕です。ディーラー見てもらうと「ダイレクトイグニッションコイル」というプラグに高電圧を供給するための部品が寿命と言われ交換。1本のみ交換で費用は23000円位だったかと。「残りの5本も寿命が近いと思うので交換しますか?」と訊かれ、即答で「いや、大丈夫です!」と。ディーラーだと部品代が高く、とんでもない金額になってしまう事は明白だったのでDIYで実施することにしました。ついでにプラグも新品に。残り5本分のコイルとプラグを楽天で購入し、自分で交換をやって20000円程度でしたね。はじめの一本も自分でやればよかったと後悔。。

リアブレーキ残量警告

これはトラブルというより、消耗品の交換になりますね。でもお高いのは変わり無いです。

パッドのみの交換で済むと思っていたのですが、BMWのブレーキはディスクローターも同時に削りながら強力な制動力を確保しているそうです。なので、パッド交換2回に一回はディスクも交換しないといけないようで、確かにディスク面もパッドが当たる面は周囲より窪んでいましたので、仕方なくセット交換でお願いしました。左右で交換費用は17万円かかりました。さすがに「キツイな」と思いましたね。フロントはまだまだ余裕で残量があったので一安心。リアブレーキは横滑り防止制御などで、頻繁に作動しているのかフロントよりも減りが早くなるみたいですね。ハイスピードで峠を攻めるときはOFFにすることにしました。

そして突然の別れ。

前車「アルテッツア」に乗っていた頃から憧れていた「BMW」。所有から3年半が経とうとしていた時。私はの職場の都合で勤務地が郊外に変更になり、通勤ルートに「峠道」が追加されました。6kmほどしかないのですが、タイトなつづら折りコーナーやべた踏みができるストレート区間など、楽しさが濃縮されたようなルートでした。そんなある休日、人手不足で急遽出勤要請された私は、午後に用事を控えていたため午前のみの出勤とし業務を終えました。帰り道をややハイスピードで流しており、この峠に差し掛かりました。昼間は地元民しか利用しないような道なので交通量も皆無。タイムアタックモードに頭を切り替え攻めていくと前にハイペースで流すライダーの姿が。敵わない相手なのは承知していましたが、少しでも差を縮めてみたいと思い、アクセルを踏む足に力が入ります。しかし、峠道も下りに差し掛かり、フロントに6気筒を積んでいるコイツはコーナーで曲がりたがりません。ライダーに近づくにはコーナーを最速でクリアしなければいけません。右コーナーでの減速を最小限にした結果、物理の限界は超えられませんでした。オーバースピードで侵入し左フロントタイヤのグリップが破綻。すべての操作を受付けなくなり、そのまま左顔面から道路脇の縁石にヒット。衝撃はさほどありませんでしたが、何かを引きずるような凄まじい音と、操作の違和感。「フロントバンパー替えたばかりなのに。。」「板金何万円コースかな。。」とか思いながら、安全地帯にクルマを止めて確認すると。。。

ステアリングは真っすぐの状態です。。なのに?

いやー。やってんなー。あれ?そんなにひどくない?ん?まてまて、脚折れてんじゃん!!!

終了です。

フロントのえげつないキャンバー角度。。。

長期的な修理入庫と車両保険が満額出るほどの見積もりだったので、ディーラーに買い替え要請をしました。きれいに直ったとしても「Myオリジナル」のコイツは戻ってこないワケで。。。

後日会いに行くと。初期よりひどくなってる。。

こんな形で最後を迎えることになってしまったのですが寂しさもあり、まだもう少しBMWに乗らせてもらうことにしました。325iとの思い出はここまでですが約一か月後、頼もしくなった「新たな相棒」が来てくれます。それはまた次回の記事にしたと思います。

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